警視庁捜査二課の情報係には偏屈な孤高の刑事・木崎睦人(佐藤浩市)がいた。
そこへ、捜査二課の情報係係長に木崎と過去の事件で対立した斎見晃明(江口洋介)が就任する。
木崎は、情報収集のため足しげく通う元国会議員の事務所で、外務省のノンキャリア職員に贈収賄容疑があることを知る。折しも九州沖縄サミットの開催が決まり、外務省に法外な予算が付く時期だった。
省庁の中でも、最も聖域とされる外務省への疑惑に興奮を隠せない木崎だが、彼にはかつて内閣府に対する捜査情報が洩れ政治的な圧力でつぶされた経験があり、上司の斎見にも捜査情報の共有を拒む徹底ぶり。木崎が外務省という巨大な敵を標的にしていると直感した斎見は、単独捜査の無謀さを説き、強引に木崎に近づこうとする。
そんな中、外務省への疑惑は、やがて政官界を揺るがす大事件に発展し、彼らの前に国家の壁が立ちはだかる。