【撮影エピソード】 |
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曇り空の下、天気に泣いた |
9月18日、ロケ初日。当日はサーフィン大会の撮影日で、空は朝からピーカンの天気。初日から好調のすべり出しで、だれもがこの作品はツイている!と思ったのも束の間・・・・・撮影は曇の暗黒時代(笑)に突入。特に悩まされたのは10月。千葉や下田、どこの海へ行っても空には雲ばかり。時折顔を見せる太陽も、すぐに隠れてしまう。証明部は常に空とにらめっこ。「夏」と「サーフィン」がキーワードの映画だけに、突き抜けた青空やキラキラと眩しい海にこだわりたいところ。しかし、スケジュールはもちろん限られているため、仕方なく撮影は曇り空の下で進行することに。当然、仕上げでの色の調整には多くの時間を費やした。こういう時にスタッフの中で必ず標的にされるのがー「雨男」や「雨女」ではなく、今回は「曇女」(笑)。 |
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波待ちに泣かされたサーフィンシーン |
サーフィンシーンの撮影は、千葉(太東/和田浦/千倉)や下田、葉山、新島の海を使って撮影された。いい条件の波を求めて、前日までロケ場所が定まらないこともよくあった。晴れのシーンで曇っていたり、かと思えば台風のシーンを撮りたい日に、凪いでいて何時間も波待ちをした上に中止になったり・・・・・。まさに波に左右されて移動する毎日。スタッフもキャストも、なかなか自宅に帰れない日々が続いた。そんななか、宿泊する先々で地元の方々には大変お世話になりました。感謝、感謝。 |
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奇蹟を生んだハワイロケ |
映画のエンディング部分は、11月の半ばにハワイで撮影された。11月のハワイは雨季。またしても「曇」に悩まされた(笑)。4泊6日、限られたメンバーでの小規模なロケだったが、素晴らしいコーディネーターの方々にもめぐり会い、素敵なカットの数々が撮れた。ロケハンでは凪いでいたノースショアの波も、ロケ2日目に地元人も珍しいと口を揃えるくらいの大波がやってきたため、急遽予定を変更してノースに向かった。日本では見られない15メートル近くの大波を目の当たりにして、スタッフもキャストも大興奮の中、大洋がノースに辿り着いたカットを波に流されそうになりながら撮影。ちなみに、黄色のピックアップトラックが大洋を乗せて坂を下ってくるカットの中で、左に見える虹は合成ではない(笑)。厚い雲や断続的なスコールの下で、粘りに粘って待った一瞬をねらってカメラに収めることができた画なのだ。 |