はじめに |
『さとうきび畑の唄』、『広島・昭和20年8月6日』に続く、戦争をテーマにしたドラマの第3弾です。今回のテーマは若者。若くして戦争の犠牲となった回天の乗組員のストーリーと現代の若者の戦争に対する意識に注目した作品です。
原作は、渡辺謙の主演で話題となった映画、『明日の記憶』の原作でも知られる萩原浩。主演は森山未來。森山は現代と過去とに生きる二人の若者の両方を演じます。 |
あらすじ |
2005年夏。台風が通過したばかりの海にサーフィンをしにやってきた男がいた。彼は、尾島健太(森山未來)。
波は大荒れにもかかわらず、健太は海に向かってパドリングを始めた。今、まさに健太が沖に向かってサーフボードに体を預けているその海の上空を、昭和19年夏、九十三式陸上中間練習機が飛んでいた。操縦するのは石庭吾一(森山未來・二役)。年の頃は健太と同じぐらい。今しっかりと操縦桿を握っている吾一の遠くで稲妻が走る。と同時に彼には飛行機のエンジン音が聞こえなくなり、前方の視界が歪み意識が遠のいていく。
一方、現代の健太にも、大きな波を捉えようとした矢先、目の前の大きな半透明の壁が立ちはだかり気が遠くなっていく。そして、お互い目を覚ました所は、今まで見た事のない風景が広がる場所。どうやら2人は、何の偶然からか入れ替わってしまったらしい…。
生きる時代を交換して数奇な運命に陥ってしまった若者が、それぞれの視点から、太平洋戦争をどのように見つめるのか。また、戦争という状況下で、人間の精神状態はどのように変わってゆくのかを、真剣に考えさせられる問題作になることは間違いないだろう。 |
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CAST |
森山未來、上野樹里、内山理名、玉山鉄二、古田新太、麻生祐未、篠井英介、石井正則、桐谷健太、田中聡元、内田滋、浅利陽介、田中哲司、五十畑迅人、井上大樹、春木珠和、宮地雅子、佐々木麻緒、樹木希林 |
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STAFF
●原作:荻原浩「僕たちの戦争」(双葉社刊)
●演出:金子文紀
●脚本:山元清多
●プロデューサー:八木康夫・那須田淳
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製作:TBS・TBSテレビ
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