上矢直輝(山下智久)は、PBA=プロバスケットボールアソシエーション傘下のプロチーム『JCアークス』の選手。中学、高校、大学と、華々しい活躍を続けてきた直輝は、2年前にアークスに入団した。しかし、プロ入り後は、他のプレーヤーとの体格差などに加え、いざというときにプレッシャーに弱いタイプであることも相まって、思うように実力を発揮できずに苦しんでいた。直輝の実力を評価しているヘッドコーチの川崎智哉(伊藤英明)は、そんな彼の姿を歯がゆい思いで見つめていた。
音大出身の白河莉子(北川景子)は、書店でアルバイトをしながらプロのバイオリニストを目指していた。だが、とあるオーケストラのオーディションでは、フルート奏者で親友でもある海老名麻衣(貫地谷しほり)は合格したものの、莉子は、演奏中に弦が切れるというアクシデントもあって落ちてしまう。
アークスは、プレーオフ進出がかかった大一番に勝利する。
直輝(山下智久)は、ヘッドコーチの川崎(伊藤英明)に誘われて海に遊びに行く。莉子(北川景子)や麻衣(貫地谷しほり)、チームメイトの秀治(溝端淳平)、宇都宮(永井大)らも一緒だった。だが、前夜、恋人の菜月(相武紗季)とケンカしてしまった直輝は元気がない。直輝は、いつになったら自分に自信が持てるようになるのか、もっと現実と向き合うべきだ、という菜月の言葉にショックを受けていた。直輝は、話がしたいから今夜会えないか、と菜月にメールを送った。しかし、菜月からの返信はなかった。
一方、莉子は、バスの中で拾った携帯電話が実は直輝のものだったことを知る。運命的に同じバスに乗っていた、などと言う莉子を怪訝に思った麻衣は、本当は川崎ではなく直輝のことを好きなのか、と彼女に問いかけた。莉子は、慌ててそれを否定すると、直輝とは友だちだと返す。川崎は、そんな莉子に、大学時代の仲間に紹介したいから食事に行かないか、と持ちかける。
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