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いつか自分の夢を実現させるために、高層ビルの窓拭きで生計をたてる若者たち―。ミュージシャン、小説家、漫画家…目指す夢は違っても、明日を信じて前向きに生きる姿に変わりはない。そんな彼らの夢と希望を爽やかな風にのせて、物語は発進していく―。高いビルでの仕事は常に危険と隣り合わせ。それでも、彼らの日常は明るく、楽しく、笑顔が絶えない。挫折してもあきらめない、金がなくても怖くない、だって自分たちの夢を信じているから。そして、素晴らしい仲間がいるから―! |
太宰治賞受賞の作家・辻内智貴による同名小説を映画化した、ガテン系青春ムービーがついに完成!
デッカイ夢を見続けながら、全力で生きている若者たちの姿を清々しく描いた原作は、読者から熱狂的な支持を集め、本屋さんが選ぶ「映画化してほしい小説」のランキングにも選出されている。その待望の映画化となった本作は、まさに今、自分探しに懸命なニートやフリーターたちへの応援歌でもあり、幅広い世代から共感を得るに違いない。 |
この映画のために、旬の若手俳優からベテラン俳優まで今の日本映画界を牽引する豪華キャストと、超一流のスタッフが結集した。
窓拭きをしながらバンド・デビューを夢見るタツオを演じるのは、『パッチギ!』で日本アカデミー賞新人俳優賞に輝き、若手俳優として人気急上昇中の塩谷瞬。今後も『象の背中』をはじめ、注目作が続々と待機中だ。彼の歌にふれて、その感動を手話で表現する聾唖の女性、加奈子には、『スウィングガールズ』などで注目され、10月からのNHK朝の連続テレビ小説「ちりとてちん」のヒロインとしてさらなる活躍が期待される貫地谷しほり。そして、物語の中心となる小説家を目指す萩原には、元阪神タイガースの投手で引退後俳優に転身した嶋尾康史(『バッテリー』)が扮し、熱い名演技を披露しているのが見どころ。この他、清掃会社の元気な営業マン、岸野には、『パッチギ!』で、その存在感を印象づけた高岡蒼甫。タツオとバンド活動に意欲を燃やす勇介には、カリスマモデル出身で、『アキハバラ@DEEP』などの忍成修吾。窓拭き仲間で、年上の女性を一途に想う一馬に、川村陽介。漫画家を目指す工藤に、脇知弘。清掃会社の専務・奥田には、舞台・映画で活躍する平田満。さらに、中島知子(オセロ)、鈴木砂羽、仲村トオル、石田えり、近藤芳正、遠藤憲一、村田雄浩といった錚々たる顔ぶれが集まっている。さらに、嶋尾康史の後輩にあたる阪神タイガースの現役の2人の投手、福原忍と安藤優也が、友情出演というかたちで銀幕デビューを果たしているのも見逃せない。 |
監督は、長編映画第1作『花』で高い評価を受けた西谷真一。撮影は、河瀬直美監督『殯(もがり)の森』(2007年カンヌ国際映画祭審査員特別大賞<グランプリ>受賞)のカメラも担当しているベテランの中野英世。軽量の手持ちカメラで撮影した高層ビルの窓拭きシーンは、大きな見どころだ。また、音楽が魅力の要素でもある本作で、京都出身の新進バンド、MOLE
HILL(モール ヒル)が楽曲を提供。劇中で塩谷瞬が歌う「立ち上がれ」「LIFE」を提供し、本作のために新曲「青空」を書き下ろした。メンバーのうち2人はタツオのバンド「エアーブランコ」のメンバーとして映画にも登場している。 |
高いビルの屋上から眺める東京の空はとっても広く、下を歩く人間たちは小さく見えて、自分が抱える悩みも、ちっぽけなものに感じてしまう。都会でせかせかと暮らしていると、空を見上げる時間など忘れてしまいがちだが、この映画を観れば、あなたもきっと、青空を見上げて、深呼吸したくなるに違いない。 |