千葉県フィルムコミッション

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作品名 : 映画『遠い山なみの光』

2025年9月5日(金)TOHOシネマズ日比谷他 全国ロードショー

  • ©2025 A Pale View of Hills Film Partners
  • 第78回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門正式出品作品

    ある女が語り始めたひと夏の記憶
    その物語には心揺さぶる〈嘘〉が隠されていた
    1950年代長崎と1980年代イギリスを生きる3人の女たちの
    知られざる真実に涙溢れる、感動のヒューマンミステリー

    1982年、イギリス。「ママ、ここへ来る前の話を聞かせて。ナガサキのこと」と、母親の悦子(吉田羊)の前に、レコーダーを置くニキ(カミラ・アイコ)。悦子とイギリス人の父の間に生まれ、大学を中退して作家を目指しているニキは、長崎で原爆を経験し、戦後イギリスへ渡った悦子の激動の半生を作品にしたいと考えたのだ。
    夫に先立たれ、ニキの異父姉である長女の景子も亡くした悦子は、思い出の詰まった家の売却を決め、荷物を整理していた。ニキに乞われて、長崎にいた頃のことを語り始める悦子。それは、佐知子(二階堂ふみ)という女性と、その幼い娘、万里子とのひと夏の記憶だった──。

    1952年、長崎。妊娠中の悦子(広瀬すず)は会社勤めの夫、緒方二郎(松下洸平)と団地で暮らしていた。朝鮮での戦争が続いていたため、長崎の街にはまだ多くのアメリカ兵がいた。終戦直後に比べると少し落ち着き、世の中が変わろうとしている気配があったが、川向こうの森で連続幼児殺害事件が起きるなど不穏な空気も漂っていた。
    そんな中、悦子は佐知子と彼女の娘、万里子と知り合う。佐知子は被曝してお金に困っていたにもかかわらず、どこかミステリアスで凛とした強さを放っていた。米兵のフランクとの関係も包み隠さず、近いうちに一緒にアメリカへ渡る予定だと打ち明ける。自由の国だから女だって何でもできると誇らしげに語る佐知子を、悦子はただ眩しそうに見つめるのだった。
    ちょうどその頃、二郎の父、緒方誠二(三浦友和)が福岡から訪ねて来て、しばらく滞在することになる。緒方は小学校の元校長で、かつて原爆から身一つで避難してきた教員の悦子を家に住まわせていたこともあり、二人には通い合うものがあったが、長崎に出てきた本当の目的は悦子にも隠していた。
     アメリカへ発つ日が近付くにつれ、万里子は家出をしたり、女の人に川向うへ連れて行かれると訴えたり、飼い猫を連れて行くと言い張るなど、不安定になっていく。悦子はせめて別れる前の楽しい思い出にと、佐知子と万里子を連れて稲佐山へ登るのだが、生涯忘れられない一日になるとは、その時は思ってもいなかった。

     初めて聞く母の長崎時代に驚き、心を揺さぶられるニキ。だが、何かがおかしい。彼女は悦子の語る物語に秘められた〈嘘〉に気付き始め、やがて思いがけない真実にたどり着く──。

CAST & STAFF

  • 出演:
    広瀬すず 二階堂ふみ 吉田 羊 
    カミラ・アイコ 柴田理恵 渡辺大知 鈴木碧桜
    松下洸平 / 三浦友和

    ■監督・脚本・編集:石川 慶
    ■原作:カズオ・イシグロ/小野寺健訳「遠い山なみの光」(ハヤカワ文庫)
    ■製作幹事:U-NEXT
    ■制作プロダクション:分福/ザフール
    ■共同制作:Number 9 Films, Lava Films 
    ■配給:ギャガ

撮影地①:佐倉市 印旛沼 新先崎橋周辺

  • 新先崎橋とその周辺    ■住所:千葉県印旛郡酒々井町印旛沼新田 付近
        悦子の団地と佐知子の家の間にかかる橋、駆け抜けた草むら、佐知子の家などの
        シーンが撮影されました。
        (現在、佐知子の家はありません)

撮影地②:印西市 印旛沼 一本松揚水機場近く

  • 印西市 印旛沼 一本松揚水機場付近    ■住所:印西市瀬戸無番地 付近
        万里子が船の中で発見されるシーンなどが撮影されました。
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