© 2022『ぜんぶ、ボクのせい』製作委員会
その交流のなかで優太は初めて家族のような絆を感じ、初恋めいた胸のときめきを感じる。松本監督は鋭い眼差しで社会のリアルを見つめながら、自分の力で生きていくことを学び始めた少年の成長を詩情豊かに描き出した。優太の最後の一言、その表情は、映画を観る者の心に深く響くに違いない。絶望の果てに希望を見出そうとする少年の葛藤を描いた『ぜんぶ、ボクのせい』は、この閉塞した社会に生きる私たちの物語。今見るべき日本映画の新たな傑作だ。
千葉劇場[千葉市] 8/26(金) 公開
キネマ旬報シアター[柏市] 9/10(土) 公開
松下優太 役
2007年生まれ、静岡県出身。演技未経験ながら『とんび』(22/瀬々敬久監督)でスクリーンデビューを果たす。今作では、主演として大抜擢。実力派俳優に引けを取らない堂々とした瑞々しさ溢れる演技で存在感を発揮。出演作として、テレビドラマ「婚姻届に判を捺しただけですが」(21)「神木隆之介の撮休」(22)「シジュウカラ」(22)「ケイ×ヤク」(22)など。
杉村詩織 役
2002年生まれ、栃木県出身。2010年にドラマ「特上力バチ!!」でデビュー。大河ドラマ「八重の桜」、Huluオリジナル連続ドラマ「フジコ」「賢者の愛」「ウツボカズラの夢」映画『望郷』(17/菊地健雄監督)『死刑にいたる病』(22/白石和彌監督)などに出演。2019年公開のオダギリジョー初長編監督作品『ある船頭の話』でヒロインに抜擢。第34回高崎映画祭で最優秀新人女優賞を受賞。今後も待機作が多数。
坂本健二 役
1976年生まれ、岡山県出身。アメリカと日本でメソッド演技法を学び、『アカルイミライ』(03/黒沢清監督)で映画初主演。以降、『メゾン・ド・ヒミコ』(05/犬童一心監督)や『ゆれる』(06/西川美和監督)など、作家性や芸術性を重視した作品選びで唯一無二のスタイルを確立。『悲夢』(09/キム・ギドク監督)、『宵闇真珠』(17/クリストファー・ドイル監督他)、待機作の『サタデー・フィクション』(ロウ・イエ監督)などにも出演し、海外の映画人からの信頼も厚い。昨年は映画『アジアの天使』(石井裕也監督)、NHK 連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」の出演が話題を呼ぶ。
松下梨花 役
山﨑重之 役
片岡 役
中川千里 役
宮本由美香 役
白石凌 役
監督・脚本:松本優作
エンディングテーマ:大滝詠一「夢で逢えたら」
プロデューサー:甲斐真樹
製作:スタイルジャム、クロックワークス、ビターズ・エンド、グラスゴー15,ミッドシップ、コンテンツ・ポテンシャル
制作プロダクション:スタイルジャム
宣伝:ミラクルヴォイス
配給:ビターズ・エンド
1992年生まれ、兵庫県出身。ビジュアルアーツ専門学校大阪に入学し映画制作をはじめる。2017年自主映画『Noise ノイズ』がレインダンス映画祭をはじめ、多数の海外映画祭で上映され、海外メディア「Psycho-cinematography」では日本映画ランキング第1位、「Asian Film Vault」ではアジア映画ランキング第4位に選出され高い評価を得る。またニューヨーク、サンフランシスコでも劇場公開される。2018年、ネパール×日本の合作短編映画『バグマティ リバー』が、Moon Cinema Projectにて企画グランプリを獲得。2019年に公開された短編映画『日本製造/メイド・イン・ジャパン』でも国内外の映画祭に出品、30分の短編としては異例の単独公開を成功させる。また映画作品のほか、BMW、三井住友カードなどの広告作品や「乃木坂シネマズ~STORY of 46~」(2020/FOD)、「湘南純愛組!」(2020/Amazon)、「神様のえこひいき」(2022/Hulu)、「雪女と蟹を食う」(2022/テレ東)などのドラマ作品も手がける。
この作品をご覧になられた方それぞれが、未来のために考えるきっかけになる作品として受け取っていただけると嬉しいです。
本作は千葉県いすみ市を中心にロケを行いました。泊まり込みでの撮影はとても大変でしたが、いすみ市の方々は、とても暖かく本作に協力してくださり、本当に感謝しています。また、自然を感じることができるロケーションが素晴らしく、作品の内容は決して明るいものではありませんが、僕たちスタッフキャスト一同、とても気持ちよく撮影を行うことができました。コロナ渦で、なかなか撮影許可が降りない状況の中、千葉県フィルムコミッション様のご協力がなければ、この作品は生まれなかったと言っても過言ではありません。
いすみ市での撮影の中で、一番思い出に残っているのは、撮影最終日です。その日撮影するシーンは、大原漁港でとある事件が起きるとても重要なシーンだったのですが、緊迫した良い映像を撮るためには、たくさんのエキストラさんが必要でした。そんな時に、いすみ市の方々が、エキストラとしてたくさん参加してくださり、緊迫したとても良いシーンを撮影することができました。また、クランクアップしたときに、いすみ市の方が野菜で作った綺麗で大きな花束ならぬ野菜束を僕にプレゼントしてくださりました。その日のことは、一生忘れることはありません。家に帰って、美味しくいただきました。いすみ市の方々には本当に感謝の気持ちでいっぱいですし、僕にとって特別な場所になりました。少しでもこのご恩をお返しできるように、本作を通して千葉県の魅力をたくさんの人に知っていただきたいと思います。また本作をご覧になられた方々が、ロケ地巡りで千葉県を訪れてくれたら嬉しいなぁと思います。
この度は、本当にありがとうございました。
坂本(オダギリジョーさん)が軽トラを置いて生活している場所。
主人公・優太(白鳥晴都さん)が、ここで坂本に出会ってから、釣り人に魚をもらったり、
水浴びをしたりと、自然に寄り添い2人で生活する様子が描かれる。
優太(白鳥晴都さん)が当てもなく辿り着いた海辺で、軽トラで暮らすホームレスの男・坂本(オダギリジョーさん)に出会う
優太は自由気ままに生きる坂本を会ったことのない父親の姿と重ね合わせるようになり、軽トラの修理後、坂本と一緒に名古屋に行くことを約束するが、そんな穏やかな日々もある事件によって終わりを告げる
大原漁港は、千葉県いすみ市にある第3種漁港。房総半島東端の犬吠埼と南端の野島崎のほぼ中間のいすみ市の中央部に位置し八幡岬を眺望するところにあり、南側は起伏に富んだ海岸で北側は太東崎まで砂浜が大きくカーブを描く。夏は海水浴、また9月に行われる大原はだか祭りは勇壮で、多くの見物客でにぎわう。また、イセエビの水揚げは全国有数として知られる。
千葉県いすみ市大原漁港で、毎週行われている『港の朝市』。
水揚げ種類が豊富な大原の漁港で採れた新鮮な魚介や、加工品を販売しています。名物の海鮮バーベキューは、材料をその場で購入し、青空の下で楽しむ事ができます。
※新型コロナウイルス感染防止対策のため、令和4年7月24日より当面の間、「港の朝市」は中止となっています。
(最新情報に関してはホームページをご覧ください。)
■詳細はこちらから
https://minato-asaichi.com/優太と坂本が日銭を稼ぐため、拾った家電などをショッピングカートに乗せ歩くシーンや、
リサイクル工場に売りに行くシーン、二人乗り自転車で走るシーンなどを撮影。
ラストシーンで優太と詩織(川島鈴遥さん)が待ち合わせする
重要なシーンを大原駅前で撮影を行なった。
優太が神奈川の施設を抜け出し、母(松本まりかさん)の住むいすみ市に向かうまでの様子を描く際に、
いすみ鉄道の車内、車窓からの景色が変わっていくシーンを撮影した。
国鉄木原線より30数年前にいすみ鉄道として開業し、令和3年3月末に乗車人員2000万人を突破。沿線自治体や民間企業が出資する第三セクター方式の鉄道事業者です。
営業キロ 26.8キロメートル 大原~上総中野間 駅数 14駅
【運行車両】
いすみ300形 いすみ350形 キハ20 1303号車 キハ52 125号車
■詳細はこちらから
https://isumirail.co.jp/いすみ市は、房総半島南部に位置し、温暖な気候と肥沃な耕地に恵まれ四季折々の農作物が豊かに実る田園都市です。
また近海では、親潮と黒潮が交わる全国有数の漁場が広がる漁師町でもあります。
■詳細はこちらから
https://www.city.isumi.lg.jp/優太と坂本が焚き火で魚を焼いたり、ある事件に絶望し海に入っていこうとする優太を
詩織が抱きしめ、一緒に眠るクライマックスシーンの撮影を行なった。
多田良北浜海水浴場は、南房総市富浦町にある3ヶ所ある海水浴場の一つです。大房岬のふもとに位置しています。内房のため波が静かな白砂の家族連れに適した海水浴場です。また、キャンプもできます。釣りはキスやアジなどがねらえます。少し足を伸ばせば大房岬での磯遊びも楽しめます。海水浴シーズンには首都圏はじめ多くの地域から家族ずれなどが訪れ賑わいます。
千葉県南部で最南端に位置し、千葉市から約70キロメートル、東京都の都心からも70 - 80キロメートル圏内にあります。羽田空港や神奈川県への移動には、東京湾アクアラインを利用。
東京湾(内房)と太平洋(外房)に面し、海に囲まれた温暖な地域であり、伊豆諸島や、空気の澄んだ時など伊豆半島も遠望できます。温暖な気候を生かした花の栽培や房州ビワの産地として知られ、ビワの生産量は全国2位。また、日本酪農発祥の地でもあり、アワビ・イセエビなどの漁業も有名。全国モデル道の駅である道の駅とみうらを始め、道の駅の数は日本最多です。
■詳細はこちらから
https://www.cm-boso.com/優太が暮らす養護施設。優太は、施設でも学校でもいじめられ、いつも一人ぼっち。
自分を理解してくれる大人もいない。母・梨花(松本まりかさん)が迎えに来てくれることだけを
心の支えに毎日を過ごしているが、偶然母の居場所を知って会いたい一心で施設を抜け出す。
太平洋に近く、温暖で自然いっぱい、千葉県茂原市。
日本さくら名所100選にも選ばれた茂原公園の「桜まつり」や、関東屈指の「七夕まつり」は圧巻で見逃せません。ほかにも茂原には観光スポットやレジャー施設、史跡などがたくさんあり、最近は「ロケの聖地」としても注目されています。
■詳細はこちらから
https://www.mobara-kankou.com/